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能に表る義経
日 時  平成十七年九月十日(土)午後五時始
会 場  東北芸術工科大学水上能楽堂「伝統館」
 

【能の音楽・謡について】
能は、謡という声楽にあわせてストーリーが進行していく演劇です。幅は,能の役者の「立チ方」が謡い,地謡 と呼ばれる六人ないし八人のコーラスチームにも謡わ れます。地謡は、登場人物の心情や舞台の情景や雰囲気 を謡い,「立チ方」が演技に集中できる役割を持ってい ます。声も複式呼吸により出され、喉を締め上げてだす声とは違います。 また、歌舞伎と違い、女形の科を作って女性を意識したりはせず、男性の声そのもので女性を演じます。歴史的 に、男性が演じることを前提にしてきたための約束事 です。 謡のリズムは、八拍子という八つのリズムに支配され ています。この八拍子の聞の長さが独創的に創造され, そこに嚥子が入り、規制と自在の兼ね合いの複雑さに 面白さが生まれます。

【能の音楽・楽器】
場を盛り上げるために栄やす(囃す)ため器楽演奏をす る人を「囃し方」といい、打楽器三種と笛に分かれてい ます。
●能管(笛)/「リズムを吹く」といわれるように、旋律 を美しく吹くだけでなく、満身の力を込めて演奏する ことが求められる、唯一の旋律楽器です。煙でいぶされ た「すす竹」が用いられます。
●小鼓/胴は,桜を刳り貫き、馬革を張り,麻紐で組み上げられており,左手の操作で微妙な音高差を出して演奏します。適度な湿り気を必要とするため,息や唾液 などで調節します。
●大鼓/材料は小鼓と同じですが、極度の乾燥が必要 で、演奏前に二時間程炭火で焙じて使用します。調べを ガチガチに締めるため、音高の変化は不可能で,音量の調節のみとなります。また、演奏に指革と当テを用いる奏者もいます



第一部
能の楽器に触れる(能楽ワークショップ)
   舞台上で体験できます
能の所作 松山 隆雄
能楽解説  金子 直樹

第二部
口仕舞 船弁慶クセ
     静御前 高橋 栄子
ロ舞囃子 八島
     源義経 会田 昇

第三部
口半能  橋弁慶
      弁慶 松山 隆雄
      牛若丸 松山 隆之
        笛  成田 寛人
       小鼓 鳥山 直也
       太鼓  佃 良太郎