梅若会定式能

2026年 5月17日(日)午後12時30分 開演
於.梅若能楽学院会館

==あらすじ ==
『藤戸』源氏の将佐々木盛綱は藤戸の海峡を馬で渡り平家討伐先陣の功により児島を賜る。領主になった盛綱が領民の声を聞く場を設けると 一人の老婆が盛綱に息子を殺されたと涙で訴える盛綱は、藤戸の合戦の折誰も知らない浅瀬を漁夫から聞き出し、他言を恐れその漁夫を殺したと打ち明ける。すると老婆は殺された漁夫こそ、息子だと言い悲痛のあまり自分も殺してくれと迫るが、盛綱は亡き漁夫の供養を約束し老婆を家に帰らせる。盛綱は漁夫の為に音楽による供養を営み読経すると、海の波間から凄じい形相の漁夫の亡霊が現れて殺された有様を物語るが経文の功徳で成仏していく。

『国栖』次代の皇位を継承すべき浄見原の宮・天武天皇は大友皇子に襲われ吉野山の民家に身を隠す。侍臣から事情を聞いた老夫婦は焼いた国栖魚と洗った根芹を帝に奉る。老翁は供御の残りを賜り、占いのため残った魚を川に放つと魚は生き返り帝が奉幸される吉兆が出る。そして現れた追手に対し老夫婦は帝を伏せた舟の中に隠し巧みに追い返す。帝はこの忠誠に感じ入り老夫婦は感涙にむせびつつ姿を消す。やがて帝の眼前に美しい天女が現れ舞を舞い、続いて金剛蔵王菩薩が姿を現し、天武の聖代の泰平を示しつつまた姿を消す。