梅若新春能
2023年1月 7日(土)午後 1時 開演 (正午開場)
於.梅若能楽学院会館
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『翁』~おきな~
演目の構成等は全く他の能一般とは違い、演劇としてのあらすじを持たない故に「能にして能にあらず」と称される。天下泰平国土安穏を祈祷する一種の祭典であり、遠く原始猿楽から伝わる舞台の浄めで新年を寿ぐ。 == 今回は番唯子での上演のため、立ち舞うこと無く、謡と唯子のみにて上演致します ==
『養老水波之伝』~ようろうすいはのでん~
時の天皇は美濃の本巣郡に湧き出る霊泉の噂を聞き、その霊泉に勅使を遣わす。そこに木こりの老人とその息子が現れ、勅使は霊泉の事を尋ねると、実はその泉を発見した親子であった。木こりの息子は毎日山で薪を取り老親を養う孝行な息子で、ある時山路で飲んだ仙家の薬のような泉の水を汲んで持ち帰り、老父母に飲ませると見違える程元気になり、若々しくなった。それでこの泉を養老の滝と名付けたと老人は語り、勅使を滝へ案内し仙薬の水を汲み讃える。この話を聞いた勅使が感激していると、どこからか美しい音楽と共に山神が姿を現す。山神は薬の泉を讃え神仏の徳を語ると天下泰平の世を祝し壮快な舞を舞い示す。 == 今回は後ツレ(楊柳観音)が登場し、後シテの舞も常と異なる特殊演出、水波之伝にて上演致します ==