舎利

梅若会 定式能

2007年 6月17日(日) 午後1時開演
於:梅若能楽堂

舎利
昔々、ありがた~~~い牙舎利を盗んだ大泥棒、足疾鬼。その名の通り、やたらと足の速いやつ。
そいつが再び現れた!
ところは京都東山、泉涌寺。旅の僧(ワキ)に親切顔して舎利の有難さを教えた近所の里人(シテ)。
舎利を拝むうち顔つきを変え、たちまち鬼に変化したかと思うと、舎利をつかんで天井を蹴破り逃げたから、さあ大変!
そもそも舎利とは仏様のお骨(牙舎利は歯)のこと。
たった一人の尊い仏様のお骨を世界中の仏教徒が拝まんがため、白い骨が粉々に砕かれて配られた。
すなわちこれが銀シャリの語源となったのであります。
寄り道はともかく、一度盗まれた舎利を取り返したのはインド産まれのカミサマ 韋駄天(ツレ)。
この時132万㎞を一足のうちに走ったので足の速い事で有名になり、韋駄天走りという言葉が生まれました。
僧は早速韋駄天を呼び出して、足疾鬼のあとを追わせます。さあ、今回も韋駄天は舎利を無事取り返せるのか? 続きは梅若能楽堂で! 請ご期待!